また今度

やる気だそうったってそうはいかない

信頼していた上司を退職時に憎んだ話

昨年、結婚に伴う転居のため会社を辞めた。
転居先の支社に異動もできたかもしれないが、すぐにでも子作りを始めるつもりだったため退職を選んだ。
やっぱり異動してきてすぐ産休&育休とりまーすとは言いにくい。
夫とも相談した結果だった。(親達はこっちに任せてくれた)

こんな私でも会社を辞めるときはひきとめられた。(と思う)
しかし、辞めるって10か月も前から伝えていたのに直前で課長(直属の上司)が「俺は聞いてない」と言い出した。
退職の2か月前、部長に誘われて課長を含めた3人で飲みに行って話をしたが、その場になって急に言われた。
辞める時期を3か月後ろ倒してくれという相談だったのだが、辞める時期も含めて10か月前から伝えてあったため
直前になってズラすのは無理だと回答すると「だって俺聞いてないよ」とのこと。
なんだかその瞬間にいろんな糸がきれてしまって
「いや、言いましたよね?10か月も前に。業績面談で言いましたよね?その後も何度も話してますよね?」とかなりきつく(無礼に)詰め寄ってしまった。

糸が切れたことにより、いろんな違和感が一気にクリアになった。
その飲み会より前に上司と二人で話した時、彼は私を引き留めようとしていたが、一度でも「戦力として必要だから辞められると困る」とは言わなかった。
「この会社は制度も整ってるから」
「子供産んでも働ける」
「時短制度もある。多少帰りにくいとかはあるかもしれないけど」
「でもそんなのはどこにでもあることだから」
「いいの?後悔するんじゃない?俺はどうでもいいけど」
「もう戻れないんだよ」

本当に私を戦力だと思ってなくて、単なる老婆心的なものでこう言ってくれていたのならそれはそれはありがたいが、
私は勝手に互いに信頼してやってきたつもりだったためショックだった。

私が辞めるという話は上司からいろんな人に相談という形で広まったようだった。
部長からは何度も「あいつ(上司)が困ってたよ。『右腕としてやっていってもらうつもりだったのに』って。」と言われ
私が事務処理等や人生相談(笑)等でお世話になった女性スタッフからは
「○○くん(上司)に相談されたよ。たまちゃんが辞めるって言うから困ってるって。ちゃんと仕事してくれるし当てにしてたってさ。」と言われ、
その他周りの社員からも上司が辞めないでほしいって話してたと聞いた。
上司に教わったことを少しずつできるようになって、任せてもらえる話が増えて、
当時の会社にしては人数の少ない部署のメンバーの中で確実に信頼しあってやってきたつもりだったのにうぬぼれだったのかな。

自分のチームに仕事が無くて他のチームに支援に行ったとき、
支援先の周囲のサポートのおかげでなんとか立ち上がり、その実績から次々と次回以降の支援依頼が来て、
PJのメインをやらせてもらうこともできた。
支援先の後輩が「このまま支援じゃなくてたまさん異動してきてもらえないのか」と言ったときも、「○○さんがこいつを手放すはずがない」って先輩も支援先の上司たちも言ってくれて本当にうれしかった。
実際に支援に行かなかったときは「『うちの戦力だから』って貸してもらえなかった」って聞いてた。

なのになんで「俺はどうでもいいけど」とか言うんだ。
なんでいろんな人に「あいつが辞めると困る」って相談したんだ。
本音はどっちなんだ。

そんなこんなで糸が切れてからは少し自棄になってしまって、
「○○さんが困ってたよ」に対しても「えー?なにも困ることないはずですよーwww」とか言ってた。
私と上司は元々激しく冗談を言い合って互いに攻撃しあって遊んでいるようなところがあったため、
過去には冗談でこんなやりとりもしていた。

私 「最低ですパワハラ上司w辞めてやるw」
上司「いいよ別に、俺は■■(当時異動してきた人で、役職は私と上司の間)とやっていくからwww」
私 「ひどいw私は?wあと△△さん(もう一人のメンバー。かなり寡黙)もいるからw」


大人げなくもこれを拾い上げて、「え?困らないみたいですよ、■■とやっていくって言ってましたしw」とか答えてた。
それでも退職が近づくにつれて少し寂しさもあったのか、
「まぁ素直になれないタイプの人だから、特にいろいろ言い合ってた私と真剣な話とかしづらいのかもな」(上司としてそれは無しだと思うけど)とか思ってた。
でも、最後の私の送別会の時にポロッと言った「俺、■■には何も言えないんだよねww■■は優しすぎるから」を聞いて
やっぱり駄目だと思った。
これまで何度も■■さんとか△△さんに言えばいいのになと思うことを私が言われてきていた。
本人にはなかなか言いにくいんだろうとか、私みたいにペロっと流す人間に言って私の方から正していくのがいいと考えてるのかなとか思ってた。
理不尽だなと思うこともあったけど、この人も大変だなとか思いながら耐えてきた。
でも、この言葉で無駄だったとわかった。
優しいなら何も言われんのかい。
つーか、あいつは優しいんじゃなくて上には物静かで従順なだけだから。
下には「俺が言うことは絶対」ってタイプで、レビューでこっちが指摘なんかしようもんなら即ご機嫌斜め。
(何のためにレビューしとんねん。バカか。■■さんさすがですぅって褒めてもらう時間か?)
私には何を言ってもいいと思ってんのか。

周りは信頼されているからだというけど、やっぱり納得はできなかった。
(■■さんは悪いこととかミスとかを私に押し付けがちではあったし。どこが優しいのかなw逃げるのだけはうまい人だった。)
(ついでにいうとプライド高くてちょっとのことで顔真っ赤にして黙ったりするのがとても尊敬できなくて嫌だったなー)

 


こんなわけで最後の最後で上司のことを憎んでしまった。
それまですごくいい関係だったと思ってたのに。やっぱりうぬぼれだったのかな。

今でも仲良くしていた人からは連絡ついでに「○○さんが寂しがってるよ」って言われるけど、
「あぁ、他に八つ当たりとかできる人いないですもんねw」って返してしまってる。

ちなみに■■さんは今でもこっそり仕事の話を私に問い合わせてくるが、くだらない話が多いので無視しています。
緊急ならともかく、普通に仕事してるみたいな内容をいちいち聞かれても。
(もう社外の人間なんだからこれってインシデントにならないのかなー?)